2012年12月31日月曜日

高濃度音楽祭について

12月31日、2012年もあとわずかとなりました。

3.11からまもなく2年が経過しようとしています。
その間、この国の状況はどう変わったでしょうか?
政権は民主党から自民党に変わりましたが、この国を取り巻く状況は改善されるどころか、むしろ落しどころさえも中途半端なまま、すべてを葬り去ろうというように見えてなりません。

3.11の未曾有の大地震を経験し、それにより、高度経済成長のシンボルであった「原子力発電所」が引き起こした大事故を忘れることは到底できるものではありません。
私を含めた多くの日本人がチェルノブイリのような大事故に驚愕しながらも、どこかで
「ここは日本だから科学技術はすぐれているので、あのような事故は起こらないだろう」と科学への盲信があったのではないでしょうか?
そして福島原発事故が起こってしまったのです。
ですから、福島原発事故を無かったことにするようなことなどあってはなりません。原発事故は現在進行形であり、収束などしていないのです。

にもかかわらず、原発の再稼動や新設を推進していこうとするならば、この国に残された未来などありません。
もはや、高度経済成長などありません。少子高齢化が進んでいくこの国でありえるはずもないのです。まさに今、転換しなければならないのです。どこで我々の生きていく方向性を見誤ったのかということがひとりひとりに問われているのです。

原発から出る高濃度放射性廃棄物の処理を克服できていない現実をいつまでも先送りにしたまま人類は原発と共存することは、もう、止めにしなければなりません。
この原発を日本にこれだけ作ってきたのは民主党ではなく、衆院選で圧勝した自民党です。その政党が民主党に変わって政権に就いたのです。ですが、過去の謝罪や反省すらすることなく、原発を止めるどころか、その必要性を打ち出そうとしています。

私たちFact & Peaceは、音楽という表現を通して集まっている人間です。言いたいことも言えない様な社会になっていくような奇妙な閉塞感を3.11以降、危惧しています。
その一方で、様々な働きかけを行っている方もたくさんいることも承知しています。
音楽という表現媒体から発信していきます。そこには痛烈なメッセージもあれば、笑いの中に隠れているアイロニーもあれば、常識にとらわれないパフォーマンスもあると思います。

1月27日の「高濃度音楽祭」の目玉、「ホルモン鉄道」の大谷氏のシニカルな笑いを誘う詩と歌、そして、元「たま」のランニングこと、石川浩司さんのコミカルな動きとある種、反則技なパフォーマンスは必見です。

また、出演者の転換時には、反原発俳句のパフォーマンス、原発銀座福井で活動を続けるミュージシャン河合良信さんのトーク、そして誰でも語ることができる「俺にしゃべらせろ!」のコーナーも用意しています。

1月27日は、ぜひとも「フォルツア総曲輪」へお越しください。
お待ちしております!

Fact &Peace実行委員会

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